神の最後

彼女は私に謝りながら手術を受けました彼女は天使としてのせいではなく人間として人間の男の元へ向かいました彼女は手術の麻酔を拒み痛みに耐えながら何度も何度も私に謝罪しましたそうかはい彼女は人間として幸せに暮らしているようですし今ではいい思い出ですが踏む歯医者よはい人間として生きるというのはどのようなものなのだろうな想像も及ばぬことではございますが実り多き人生を送りたいと思っています。
そうだな神おまもなくでございます私は神の羽を持ちながら言った神は人間が到達する前に自らの存在を抹消することに決めた自らの羽を除去するためにこのクリニックへとやってきたのである。
髪が羽を失いば当然私達も存在しない存在となる人間としての存在を添加するのだその最後の引き金を引く大役を仰せつかったのが私というわけだよろしく頼む医者よはい今まで大儀であったその言葉を受け私は神の羽を引き抜いた。
ある病院の一室で医者と患者が向き合っている何かを思い出そうとするような表情をした二人だったが結局それは叶わずいじゃろお大事にという一言で二人の時間は終わった医者にお大事にと言われたその患者は病院の外に出るとまるでその世界を初めて見るような晴れやかな表情をしてから雑踏の中へと消えていった。